花の香
産土(うぶすな)~生酛木桶仕込みについて~
2022.03.26
皆様、おはようございます!!
今週末販売させて頂く予定の
「産土(うぶすな)山田錦生」ですが、
昨日も夕方からの販売に関わらず衝撃的な売れ行きとなっております!!
心から感謝申し上げます(^^)/
さて、本日は産土ブランドを掘り下げていきたいと思います☆
先日は下記のような記事を記載しました(^^)/ ↓
産土ブランド~水について~
産土(うぶすな)ブランド「水について」 – 花の香 – ワダヤ 日本酒 ワイン (sake-wadaya.com)
産土ブランド~米について~
産土ブランド「米作りについて」 – 花の香 – ワダヤ 日本酒 ワイン (sake-wadaya.com)
今回は「生酛木桶仕込み」についてご案内していきます(^^)/
花の香酒造が位置する熊本県の和水町地方は、
菊池川流域にある米の名産地のひとつであり、
2000年に及ぶ稲作農業の文化が、
何世代にもわたって伝承されてきた土地なんです!
2017年にはその菊池川流域での米作りの歴史が、
文化庁の「日本遺産」として認定されました(^^)/
原料が米だけの日本酒にとって、米はもっとも重要な素材であり、
味覚と酒質の本質となるものです。
花の香酒造様の酒づくりの哲学、
産土では「土着の米づくり=産土米」として取り組んでいます。
菊池川流域「和水町」は
江戸時代「天下第一」と呼ばれた肥後米の米どころと言われ、
将軍の御供米(神仏に捧げるお米)などに献上されるほど高い品質を誇っていたそうです。
この当時は農薬や肥料を与えるという概念がないため、
土地の持つ力がこの和水町周辺には大きくみなぎっていた証拠です。
無農薬の時代には
この菊池川流域和水地区は日本でトップクラスの田んぼがあったんです!
産土ブランドを立ち上げる際、
上記の素晴らしい江戸肥後米を選択するという事は、
全量を江戸時代と同じ乳酸無添加の生酛造り
(蒸した米と麹と水と自然の乳酸菌の力でつくられた酒母)で、
菌や微生物を大切に自然の恩恵で醸す事が必然と考えたそうです。
そうなんです!!
「産土ブランド」は実は全量「生酛造り」で醸されております!!
さらに現代の酒造りは
ステンレスタンクなどでお酒を発酵、管理をしておりますが、
以前は木桶でお酒を醸しておりました。
森林が豊富な日本には昔から木の文化があります。
そんな自然界の恩恵を受けて、作り出された木桶を使用した
酒作りは季節感やその蔵でしか味わえない唯一無二の味わいを表現してくれる
面白さがあるんですって!
また木桶は、洗っても表面の小さな孔や
隙間に微生物が残り続け、生命活動が持続するそうです!
木桶仕込みのメリットとして、使用していくにつれ、
様々な微生物が棲み着いて、二度と同じ味にはならない味わいを生み出します。
特に生酛に生えるような良い乳酸菌が、木桶に住み着くことで、
味わいに複雑さを表現したり、酒の味わいを向上させる効果があるんです!
菌や微生物を導く『産土』の酒造りは、木桶を使う事で、
その多様性が生み出し、到達する素晴らしい味の領域があると考え、
微生物の力を活かした酒造りを実践し、
そんな微生物の働きを導き出す「導き手」として、
花の香酒造様の蔵人は存在すると考えております。
「産土」ブランドの木桶仕込みがあれば、
どんな味わいになるのか非常に興味深いですね(^^)/
自分で文章書いててテンション上がっちゃいますよ!!
菊池川流域の自然の恵み、自然の菌と微生物の力、伝統的な木桶醸造、
その選択で産まれる、豊かで伝統的な日本酒の在り方に尊敬の念を持ち、
花の香酒造様はよりナチュラルな酒造りを追求していくごとに、
商品のヒエラルキーの構成をしておりますので、
今後の商品発売に更なる期待をしていてください(^^)/
Coming Soon・・・
「産土」×「木桶」・・・(^^)/