花の香
産土ブランド「米作りについて」
2021.12.14
皆様、こんばんは!
12月17日(金)より
「産土 山田錦」の販売をスタートしました!
発売にあたり、
昨日試飲をしましたが・・・・
皆様、発売当日に試飲の感想もお伝えしますね(^^)/
大きな期待を持っていただいて結構です!!
二日前に「水について」ご紹介させて頂きましたが、
今回は花の香酒造様の「米」についてご紹介!!
残念ながら2021年11月にて花の香ブランドは解散となり、
熊本県外での販売は終了となります。
しかし、後ろ向きな解散ではなく、
あくまでさらに進化を目指した花の香酒造様としての決断でございます。
この度12月17日(金)新しいブランドが立ち上がります!!
その名も・・・
「産土(うぶすな)」
~産土とは~
産まれた土地、土地の神々を表す日本の古語で、
大地の恩恵やモノを産み出す母体の事。
花の香酒造の土地に根差した酒造りの源流であり、
足元の菌や微生物の住む生命ある自然の大地を豊かに未来へ語り伝えるもの。
森羅万象への感謝と共に、土着の生産風土により唯一無二の日本酒を醸す。
上記の通り、町の自然や川、景観を守り、再生する活動を酒造りと両輪で行っていく、
この和水町の土地、人、水、すべての恵みを受け止めて、
町全体を醸していくべく、SDGsと同様の思想を持ち、
環境に配慮した、生き物と共存し、
自然がより豊かになる酒造りを産土ブランドで実現します!
数年前より蔵が位置する和水町で山田錦を中心とした米作りを
地元農家さんと共に取り組んでおりました。
取り組めば、取り組むほど、のめりこめばのめりこむほど、
和水町が誇る素晴らしい歴史、遺産が紐解かれるようになってきたんです!
熊本県は米作りに最も適した地の一つなんです!!
前回は水についてお伝えしましたので、
今回は米作りについてご紹介(^^)/
~日本遺産に認定された菊池川流域での米作り~
地下水都市、水の上に浮かぶ熊本県などと揶揄されるほど、
水に恵まれた熊本県!
特に蔵が位置する和水町周辺はこの水に恵まれた土地から
弥生時代より稲作が盛んにおこなわれていたそうです!
2000年以上の稲作の歴史を持つ菊池川流域での米作りは
日本遺産にも認定されているんです(^^)/
弥生時代から稲作が行わており、
この地域には沢山の古墳があるようです。
(古墳が沢山あるということは有力者がいた証拠。
狩り→稲作へ移行した時期で、
稲作に適した地ほど、繫栄していたんです)
江戸時代後期、熊本肥後藩が産出する米は
「肥後米」=「熊本の米」と呼ばれていました。
世界初の先物取引市場となる「大阪堂島米会所」で
「天下第一の米、肥後米」として
仕舞相場の最高値を何度も更新し高い評価を受けることになります。
そうなんです、菊池川流域「和水町」は
江戸時代「天下第一」と呼ばれた肥後米の米どころと言われ、
将軍の御供米(神仏に捧げるお米)などに献上されるほど高い品質を誇っていたそうです。
この当時は農薬や肥料を与えるという概念がないため、
土地の持つ力がこの和水町周辺には大きくみなぎっていた証拠です。
その後、
農薬や肥料が現れ、どこでも米造りができるようになったことから、
この周辺においても稲作文化が量を考えた産業化により肥後米は衰退してしまいました。
上記の通り、無農薬の時代には
この菊池川流域和水地区は日本でトップクラスの田んぼがあったんです!
なら、この和水町における稲作の歴史、土地の大きな可能性を引き出した
酒造りをしていきたい!!想いから数年かけ、作付けを増やし、
全量和水町酒米を使用した「産土(うぶすな)が実現したんです(^^)/
現在毎年のように自然栽培での米作りを増やしており、
将来的には全量自然栽培での原料米造りを目指しております!
(亀の尾や雄町同様古代米として1833年より栽培されていた「穂増」の
栽培復活が実現し、自然農法育てられる野性味溢れる穂増米にも大注目)
この大きな可能性を持ったバックグラウンドを
どのように表現していくべきかを悩みに悩んだ末、
花の香ブランドを一度解散という形を取り、
新しい形で更なる進化目指したブランドを立ち上げることになりました。
この決断において
神田社長がやるべき方向性がはっきりと見え、
特約店と同じ方向を向いてスクラムを組んで、
最高無比の品質、ブランドを世に送り出します!!
当店も産土ブランドの販売店として、
皆様へお酒の美味しさだけでない背景もお伝えしていきたいと思っております!!
オンラインショップでも販売しております(^^)/ ↓
産土(うぶすな)山田錦ver 720ml | おいしい地酒とワインの店ワダヤ (sake-wadaya.shop)